14:00-
2026年7月15日[水]〜7月25日[土]
*7/21[火]、22[水]は休映
*7/11[土]、12[日]にプレイベント
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
福岡市早良区百道浜3-7-1
一般=1,400円|学生および各種割引=700円
※学生は大学生・高校生・中学生・小学生
※割引対象は以下(要証明書・会員証原本提示)
①福岡市在住の65歳以上の方 ②「わたすクラブ」会員
③障がい者の方および介護者の方1名
主催‖三声舎
共催‖福岡市総合図書館映像ホール・シネラ実行委員会
助成‖国際交流基金
| 7月11日[土] |
|
14:00- プレイベント①フィルムアーカイブ・バックヤード ツアー |
| 7月12日[日] |
|
13:30- プレイベント② @本のあるところajiro『タゴール・ソングス』上映&トーク
[トーク] |
| 7月13日[月] |
|
休映 |
| 7月14日[火] |
|
休映 |
| 7月15日[水] |
|
19:00- オープニング上映+トーク「みんなで見たいアジア映画」『タレンタイム』[アフタートーク] 山本博之(マレーシア地域研究) |
| 7月16日[木] |
|
19:00- パヤル・カパーリヤー『何も知らない夜』[アフタートーク] 藤井美佳(字幕翻訳) |
| 7月17日[金] |
|
19:00- トゥンラポップ・セーンジャルーン『ローカル・センセーションズ』[講座①] 監督 + 小田原のどか(彫刻家・評論家) |
| 7月18日[土] |
|
11:00- アノーチャ・スウィチャーゴーンポン『ナラティブ』[アフタートーク] 監督(*オンライン) 14:00- ダヴィ・シュー『ゴールデン・スランバーズ』17:00- スー・ユーシェン『公園』[アフタートーク] 監督(*オンライン) |
| 7月19日[日] |
|
11:00- ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク『ユースフル・ゴースト』[アフタートーク] 監督(*オンライン) 15:00〜 レネイ・ディムラ『ピポリピナス共和国』[講座②] 監督+日下渉(フィリピン政治研究) |
| 7月20日[月祝] |
|
11:00- 小森はるか『おあがりんちょ』『いつも茶畑で歌っていた』14:00- 福田克彦『草とり草紙』16:00〜 小森はるか『春、阿賀の岸辺にて』[講座③] 監督 + 三好剛平(Asian Film Joint) |
| 7月21日[火] |
|
休映 |
| 7月22日[水] |
|
休映 |
| 7月23日[木] |
|
11:00- 小森はるか『春、阿賀の岸辺にて』14:00- レネイ・ディムラ『ピポリピナス共和国』17:00- パヤル・カパーリヤー『何も知らない夜』 |
| 7月24日[金] |
|
11:00- ダヴィ・シュー『ゴールデン・スランバーズ』14:00- アノーチャ・スウィチャーゴーンポン『ナラティブ』トゥンラポップ・セーンジャルーン『ローカル・センセーションズ』17:00- スー・ユーシェン『公園』19:30- 【AFJ26クロージング前夜祭】@シーサイドももち海浜公園映画「公園」の気分でラジオごっこ |
| 7月25日[土] |
|
11:00- アン・ホイ『千言萬語』14:00- アン・ホイ『詩|Elegies』[トーク] 三好剛平(Asian Film Joint) 17:00 アン・ホイ『生きていく日々』 |
場所の記載(@)のない上映・イベント会場は、すべて福岡市総合図書館 映像ホール・シネラです。
Asian Film Joint 2026のオープニングは、皆さんから事前に「みんなで見たいアジア映画」をテーマに推薦作品をお寄せいただいた中から一本を選出し、上映する特別企画。今年の上映作品は2009年のマレーシア映画の名作『タレンタイム』。早逝したヤスミン・アフマド監督の遺した“伝説の映画“であり最高傑作と称される本作。実はその日本初上映は2009年の福岡で実現しており、この街のアジア映画の交流史とも縁の深い一本です。民族や宗教の違いを超えた先にも宿り得る、小さな希望を見つめます。
上映日:7/15[水] 19:00
協力:混成アジア映画研究会、ムヴィオラ
『タレンタイム
『タレンタイム』Talentime
(2009/マレーシア/115分/日本語・英語・マレー語字幕付き)
マレーシアのとある高校で、学生の芸能コンテスト“タレンタイム” が開催される。ピアノの上手なマレー系の女子学生ムルーは、インド系の男子生徒マヘシュと恋に落ちる。二胡を演奏する中華系の優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転校生ハフィズにわだかまりを感じている。民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える。
』
監督:ヤスミン・アフマド
ヤスミン・アフマド
Yasmin Ahmad
マレーシア生まれの映画監督・脚本家。母方の祖母は日本人。広告業界で活躍した後、『ラブン』(03)で監督デビュー。同作に登場した実の妹オーキッドの名前をとった主人公が登場する“オーキッド三部作”『細い目』(04)『グブラ』(05)『ムクシン』(06)を発表し、国内外で高い評価を集める。2009年3月に『タレンタイム』(09)をマレーシアで公開直後、同年7月に脳内出血により51歳の若さで亡くなった。
[アフタートーク] ゲスト:山本博之
山本博之 Hiroyuki Yamamoto
京都大学東南アジア地域研究研究所准教授。専門はマレーシア・東南アジア地域研究、メディア研究。研究テーマはナショナリズムと混血者・越境者、災害対応と社会、混成アジア映画、南方抑留。著書に『マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界―人とその作品、継承者たち』(19)『映画から世界を読む』(15)など。
(マレーシア地域研究)
監督:アノーチャ・スウィチャーゴーンポン
アノーチャ・スウィチャーゴーンポン
Anocha Suwichakornpong
タイ出身の映画監督。『グレイスランド』(06)が短編作品としてタイ映画史上初のカンヌ映画祭へ出品。2006年にタイの映画制作会社Electric Eel Filmsを設立し、監督作として『ありふれた話』(09)『暗くなるまでには』(16)『クラビ、2562』(19,ベン・リヴァースと共同監督)、『カム・ヒア』(21)など発表し、国際的評価を確立する。2017年より東南アジア映画を支援する映画基金Purin Picturesでの活動も続けている。コロンビア大学芸術学部准教授。
音楽:石橋英子
(2025/タイ、韓国、日本/49分/日本語・英語字幕付き)
2010年バンコク市街地で、政府軍がデモ参加者たちに発砲した虐殺事件。本作はその15年後、監督の次作『フィクション』に向けた調査と被害者家族たちと行ったワークショップ風景を織り交ぜ、ドキュメンタリーの証言と想像力による再構築が交錯する空間を作り出し、観客に公式の“ナラティブ(物語)”への問いを投げかける。
※[アフタートーク] 監督(オンライン)、通訳:福冨渉
Photo by MINA SOMA
福冨渉 Sho Fukutomi
タイ⽂学研究者、翻訳・通訳者。⻘⼭学院⼤学、神⽥外語⼤学で⾮常勤講師。著書に『タイ現代⽂学覚書』、訳書にプラープダー・ユン『新しい⽬の旅⽴ち』 ウティット・ヘーマムーン『プラータナー:憑依のポートレート』など。
(タイ⽂学研究者)
監督:トゥンラポップ・セーンジャルーン
トゥンラポップ・セーンジャルーン
Tulapop Saenjaroen
タイを拠点に活動する映像作家、アーティスト。監督作に『ココナッツの見える部屋から』(18)『日曜日の人びと』(20)『Squish! 』(21)『Notes from the Periphery』(21)『Mangosteen』(22)など。タイのElectric Eel Filmsではアノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督の各作品で制作に参加するほか、短編『Nightfall』では共同監督も務めている。
(2026/タイ/25分/日本語・英語字幕付き)
建築史家チャートリー・プラキットノンタカーンのエッセイ「聖域化されないための現代モニュメントの設計法」を着想源としたエッセイフィルム。タイ社会における寺院やモニュメント(記念碑)に忍ばされた“神聖化”と追憶の力学を、劇中に登場する様々なイメージと反響させながら考察を深める。
※[講座①] 監督+小田原のどか
小田原のどか Nodoka Odawada
彫刻家・彫刻研究・評論家。版元「書肆九十九(しょしつくも)」代表。横浜国立大学専任講師、京都市立芸術大学・北海道教育大学兼任講師。著書に『モニュメント原論:思想的課題としての彫刻』(23)『近代を彫刻/超克する』(21)『この国(近代日本)の芸術:〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(23, 山本浩貴との共編)。『芸術新潮』『東京新聞』にて連載中。
(彫刻家・評論家)、通訳:福冨渉
Photo by MINA SOMA
福冨渉 Sho Fukutomi
タイ⽂学研究者、翻訳・通訳者。⻘⼭学院⼤学、神⽥外語⼤学で⾮常勤講師。著書に『タイ現代⽂学覚書』、訳書にプラープダー・ユン『新しい⽬の旅⽴ち』 ウティット・ヘーマムーン『プラータナー:憑依のポートレート』など。
(タイ⽂学研究者)
監督:ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
Ratchapoom Boonbunchachoke
タイを拠点に活動する映画監督、脚本家。短編『Red Aninsri; Or, Tiptoeing on the Still Trembling Berlin Wall』(20)がロカルノ国際映画祭でジュニア審査員賞を受賞。近年は、タイの植民地時代以降の歴史を探求するプロジェクトに取り組み、その最新作であり監督初の長編映画となる『ユースフル・ゴースト』(25)がカンヌ国際映画祭批評家週間で初上映、グランプリを受賞。
(2025/タイ、フランス、シンガポール、ドイツ/130分/日本語字幕付き)
粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。最愛の妻を呼吸器疾患で亡くしたマーチのもとに、妻の魂を宿した掃除機が現れる。かたやマーチの家族が経営する⼯場では死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停⽌に追い込まれていた。社会から存在を拒絶された掃除機の妻は自らを“役に⽴つ幽霊”だと証明するために工場の除霊に協力するが——。(配給・宣伝:SUNDAE)
※[アフタートーク] 監督(オンライン)、通訳:福冨渉
Photo by MINA SOMA
福冨渉 Sho Fukutomi
タイ⽂学研究者、翻訳・通訳者。⻘⼭学院⼤学、神⽥外語⼤学で⾮常勤講師。著書に『タイ現代⽂学覚書』、訳書にプラープダー・ユン『新しい⽬の旅⽴ち』 ウティット・ヘーマムーン『プラータナー:憑依のポートレート』など。
(タイ⽂学研究者)
監督:ダヴィ・シュー
ダヴィ・シュー
Davy Chou
パリとカンボジアを拠点に活動する映画監督、プロデューサー。長編ドキュメンタリー『ゴールデン・スランバーズ』(11)はベルリン国際映画祭で上映。初長編『ダイアモンド・アイランド』(16)、長編2作目『ソウルに帰る』(22)がいずれもカンヌ国際映画祭に出品。映画制作会社Vycky Films(フランス)とAnti-Archive(カンボジア)を共同設立しプロデューサーとしても活動。
(2011/フランス、カンボジア/96分/日本語・英語字幕付き)
1960年代に隆盛を極めたカンボジアの国産映画は1975年クメール・ルージュによる国民の大量虐殺で壊滅的な打撃を受けた。本作は当時の生存者たちの証言や現代のプノンペンに残る映画の痕跡を辿り、人々にとって映画とはいかなる存在か、そして現代へどのように受継がれ得るかを探る。(字幕協力:東京国際映画祭)
監督:レネイ・ディムラ
レネイ・ディムラ
Renei Dimla
フィリピンを拠点に活動する映画監督、脚本家。初の長編脚本『Katay』(07)でカルロス・パランカ記念文学賞、ガラス絵アニメーション『Anomi』(08)でCCP賞を受賞。これまで映画やテレビの脚本家として10年以上の経験を重ねており『ピポリピナス共和国』(25)は彼女の長編劇映画デビュー作である。
(2025/フィリピン/105分/日本語・英語字幕付き)
政府から突然の立退を命ぜられ、コラは家族代々守ってきた農地と家を奪われかける。彼女は自らフィリピン国籍を捨てマイクロネーション(独立国家)の建国を宣言し、やがてその信念に同調した仲間も集まり始めるが——。擬似ドキュメンタリー形式で、国家の基盤を成すものとは何かを問う。
※[講座②] 監督+日下渉
日下渉 Wataru Kusaka
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専門はフィリピン政治、市民社会論、東南アジア地域研究、比較政治学。著書に『フィリピン 強権を求めた「新生」への希望』(18)『反市民の政治学―フィリピンの民主主義と道徳』(13)、編著に『東南アジアと「LGBT」の政治――性的少数者をめぐって何が争われているのか』(21)など。
(フィリピン政治研究)
監督:パヤル・カパーリヤー
パヤル・カパーリヤー
Payal Kapadia
インド・ムンバイ出身の映画監督。初長編ドキュメンタリー『何も知らない夜』(21)がカンヌ国際映画祭監督週間で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。2023年には山形国際ドキュメンタリー映画祭で大賞を受賞するほか多くの映画賞を受賞。初長編劇映画『私たちが光と想うすべて』(24)はカンヌ国際映画祭メインコンペ部門でグランプリを受賞し、世界から注目を集めた。
(2021/フランス、インド/104分/日本語字幕付き)
映画大学の学生寮の片隅で発見された、学生Lが綴ったラブレター。映画はドキュメンタリーとフィクションを織り交ぜ、悲恋の背後に横たわるインド社会の問題や2016年に実際に起きた学生運動の弾圧事件などを描き出し、厳しい現実の暗闇に射す希望を模索する。(協力:セテラ・インターナショナル)
※[アフタートーク] 藤井美佳
藤井美佳 Mika Fujii
英語・ヒンディー語 字幕翻訳者。これまで『バーフバリ』シリーズや『ガリーボーイ』『RRR』など数多くのインド映画で日本語字幕を手がけ、パヤル・カパーリヤー監督の作品でも『何も知らない夜』(21)『私たちが光と想うすべて』(24)を担当。訳書にギーターンジャリ・シュリー『砂の境界』。
(字幕翻訳)
監督:スー・ユーシェン
スー・ユーシェン(蘇育賢)
So Yo-Hen
台湾・台南市出身の映像作家。これまでの監督作に『駆け込み小屋』(18)『駆け込み宿』(21)など。建築家の田倧源(ティエン・ゾンユエン)、美術史研究者の廖修慧(リァオ・シウフイ)の3名で結成した映画制作集団「你哥影視社(ユア・ブラザーズ・フィルムメイキング・グループ)」を結成し活動を続けている。
(2024/台湾/101分/日本語・英語字幕付き)
二人のインドネシア人詩人が、日が暮れた台南公園で他愛のない会話を重ね、同郷の移民たちについての詩を読み上げる。やがて警備員の小屋を収録ブースに見立て、彼らは架空のラジオ番組を始める。故郷を離れた者たちの声とその記憶が夜の公園に綻ぶ。排他性を強める世界で、公共の意味とは何かを問う。(作品提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭)
※[アフタートーク] 監督(オンライン)
監督:小森はるか
小森はるか Haruka Komori
静岡県出身の映像作家。東日本大震災後に岩手県陸前高田市へ拠点を移し、人々の語りや暮らし、風景を映像で記録する映画づくりを続けた。主な作品に『息の跡』(16)『空に聞く』(18)『二重のまち/交代地のうたを編む』(19,瀬尾夏美と共同監督)『ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ』(23)など。『春、阿賀の岸辺にて』(25)は恵比寿映像祭2025特別賞受賞。
(2025/日本/64分/英語字幕付き)
新潟水俣病の患者運動の支援者であり、映画『阿賀に生きる』(1992/佐藤真監督)の発起人を務めた旗野秀人さん。現在も亡くなった患者たちを偲ぶ追悼集会や、その伝承活動を絶やすことなく続けている。時代の流れとともに変化せざるを得なくとも、終わることのない文化運動の歩みを映し出す。
※[講座③] 監督+三好剛平(Asian Film Joint)
監督:福田克彦
福田克彦
Katsuhiko Fukuda
1943年東京出身のドキュメンタリー映画作家。小川紳介率いる小川プロダクションに参加し、三里塚シリーズ第2作より6作にわたって助監督を務める。その後小川プロを離れた後も三里塚に残り8㎜キャメラで記録を続け、自身の監督作として『土の行進』(81)『草とり草紙』(85)などを発表。1998年没。
(1985/日本/82分/日本語字幕付き)
成田空港建設に反対する三里塚農民たちの闘争そのものを顕揚するのではなく、染谷カツというひとりの老いた女性の自分史に3年ものあいだ真摯に耳を傾けフィルムに収める。社会や共同体ではなく、小さくプライベートな声の現前を通じて「個」の歴史を掘り下げ、ドキュメンタリーづくりに新たな地平を示した重要作。
監督:小森はるか
小森はるか Haruka Komori
静岡県出身の映像作家。東日本大震災後に岩手県陸前高田市へ拠点を移し、人々の語りや暮らし、風景を映像で記録する映画づくりを続けた。主な作品に『息の跡』(16)『空に聞く』(18)『二重のまち/交代地のうたを編む』(19,瀬尾夏美と共同監督)『ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ』(23)など。『春、阿賀の岸辺にて』(25)は恵比寿映像祭2025特別賞受賞。
(2026/日本/56分/英語字幕付き)
新潟県阿賀野市に住む中村美奈子さんの日々の記録。『春、阿賀の岸辺にて』の主人公・旗野秀人さんの妹。母の生き方を受け継ぐように、畑を耕し、本を読み、干し柿をつくる。暮らしの中で抵抗を続ける身体を見つめる。
※同時上映:『いつも茶畑で歌っていた』
監督:小森はるか
小森はるか Haruka Komori
静岡県出身の映像作家。東日本大震災後に岩手県陸前高田市へ拠点を移し、人々の語りや暮らし、風景を映像で記録する映画づくりを続けた。主な作品に『息の跡』(16)『空に聞く』(18)『二重のまち/交代地のうたを編む』(19,瀬尾夏美と共同監督)『ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ』(23)など。『春、阿賀の岸辺にて』(25)は恵比寿映像祭2025特別賞受賞。
(2026/日本/37分/英語字幕付き)
小森監督自身の父の実家である静岡県川根本町・地名(じな)での記録。父たちは茶農業を営んできたが、工場の閉鎖をきっかけに存続の危機が訪れる。茶畑の風景とともに、父と伯父がつくり続けてきた故郷の歌など、小森家の家族たちにもカメラを向ける。
※同時上映:『おあがりんちょ』
監督:アン・ホイ
アン・ホイ(許鞍華)
Ann Hui
香港を拠点に活動する映画監督。監督デビュー作『瘋劫(シークレット)』(79)で衝撃を与え「香港ニューウェーブ」の旗手として香港映画界を牽引。社会派ドラマからホラー、コメディ、ラブストーリーまで幅広いジャンルの作品を発表し数多くの映画賞を受賞。2008年の福岡アジア文化賞では女性初となる大賞を受賞。2020年ヴェネチア映画祭では生涯功労賞の金獅子賞受賞。
(2023/香港/101分/日本語・英語・中国語字幕付き)
香港映画界の伝説的存在であるアン・ホイ監督が、現代詩人である黄燦然、廖偉棠、そして故・西西へのインタビューと数々の詩を織り交ぜて、詩人たちと都市を捉えるドキュメンタリー。香港の多様な生活を描き出した彼らの詩は、過ぎ去った記憶と現代のイメージを融合させたタイムカプセルとなる。
※[トーク] 三好剛平(Asian Film Joint)
監督:アン・ホイ
アン・ホイ(許鞍華)
Ann Hui
香港を拠点に活動する映画監督。監督デビュー作『瘋劫(シークレット)』(79)で衝撃を与え「香港ニューウェーブ」の旗手として香港映画界を牽引。社会派ドラマからホラー、コメディ、ラブストーリーまで幅広いジャンルの作品を発表し数多くの映画賞を受賞。2008年の福岡アジア文化賞では女性初となる大賞を受賞。2020年ヴェネチア映画祭では生涯功労賞の金獅子賞受賞。
(1999/香港/128分/日本語・英語字幕付き)
1970年代から1980年代にかけて激動の香港を背景に、社会の不正に立ち向かった活動家と若者たちの理想と挫折、再生をめぐる群像劇。実在の人物たちのエピソードを基に、個人の記憶と都市の歴史を重ねて描き出した。香港電影金像奨最優秀作品賞など数多くの映画賞に輝くアン・ホイ監督の代表作。
監督:アン・ホイ
アン・ホイ(許鞍華)
Ann Hui
香港を拠点に活動する映画監督。監督デビュー作『瘋劫(シークレット)』(79)で衝撃を与え「香港ニューウェーブ」の旗手として香港映画界を牽引。社会派ドラマからホラー、コメディ、ラブストーリーまで幅広いジャンルの作品を発表し数多くの映画賞を受賞。2008年の福岡アジア文化賞では女性初となる大賞を受賞。2020年ヴェネチア映画祭では生涯功労賞の金獅子賞受賞。
(2007/香港、中国/90分/日本語・英語字幕付き)
未亡人クワイと高校生の息子ガーオンは、香港の都心から離れた団地で暮らしていた。ある日クワイは勤め先のスーパーで近所に住む一人暮らしの老女と知り合い、次第に家族のような関係を育んでいく。平凡で淡々とした日常生活の描写の積み重ねの中に、優しい人間関係が描かれる秀作。
プレイベント
日時:7/11[土] 14:00(受付開始13:30)
会場:福岡市総合図書館3階 試写室ほか
料金:無料|事前予約フォーム
定員:20名
協賛:株式会社明治産業
福岡市総合図書館のフィルムアーカイブとバックヤードをツアー形式で巡ることのできる特別企画。3,000タイトル以上もの映画フィルムを管理する収蔵庫をはじめ、フィルム上映を行う映写室などを順番に見学。実物の映画フィルムを触ってみる体験や、アーカイブで働く学芸員さんとのトークも実施します。参加は先着20名、ご予約はお早めに。
プレイベント
日時:7/12[日] 13:30(受付開始13:00)
会場:本のあるところajiro
(中央区天神3丁目6-6-8)
料金:1,000円(事前予約受付中)
佐々木美佳 Mika Sasaki
福井県出身の映画監督、文筆家。初監督作品であるドキュメンタリー『タゴール・ソングス』(20)を全国の映画館で公開。以降も短編『Remnants of time /三溪の影』(23)『The Way To The Sea /海へと向かう道』(24)など発表。映画と同名の著書『タゴール・ソングス』(22)ほか文筆家としての活動も展開。インドで映画活動を続けている。
(監督*オンライン)
丹羽京子 Kyoko Niwa
元東京外国語⼤学教授。専門は近現代ベンガル文学、比較文学。著書に『ニューエクスプレスプラス ベンガル語』(18)『タゴール』(16)。訳書にショイヨド・ワリウッラー『赤いシャールー』(04)『地獄で温かい バングラデシュ短編選集』(19,編訳)など。
(ベンガル文学研究)Asian Film Joint 2026のキーワードのひとつである「詩」について、映画上映とトークで深めるプレ企画。上映作品はインドの詩人タゴールの残した詩がその100年後の人々にまで受け継がれているようすを見つめる『タゴール・ソングス』。トークでは本作の監督である佐々木美佳さん(*オンライン登壇)と、ベンガル文学研究者の丹羽京子さんをお迎えしてお話を伺います。
『タゴール・ソングス
『タゴール・ソングス』
Tagore Songs
(2019/日本/カラー/105分)
非西欧圏で初めてノーベル文学賞を受賞したインドの詩人ラビンドラナート・タゴール。英国植民地時代のインドを生きたタゴールは、詩だけでなく2,000曲以上の歌を作った。それらは百年以上の時を超え今も「タゴール・ソング」として愛され、ベンガルの人びとの集合的記憶とアイデンティティの基盤となっている。
』
監督:佐々木美佳
佐々木美佳 Mika Sasaki
福井県出身の映画監督、文筆家。初監督作品であるドキュメンタリー『タゴール・ソングス』(20)を全国の映画館で公開。以降も短編『Remnants of time /三溪の影』(23)『The Way To The Sea /海へと向かう道』(24)など発表。映画と同名の著書『タゴール・ソングス』(22)ほか文筆家としての活動も展開。インドで映画活動を続けている。
(2019/日本/105分)
特別講座①
7/17[金] 19:00〜
『ローカル・センセーションズ』上映後
進行:三好剛平
トゥンラポップ・セーンジャルーン
小田原のどか Nodoka Odawada
彫刻家・彫刻研究・評論家。版元「書肆九十九(しょしつくも)」代表。横浜国立大学専任講師、京都市立芸術大学・北海道教育大学兼任講師。著書に『モニュメント原論:思想的課題としての彫刻』(23)『近代を彫刻/超克する』(21)『この国(近代日本)の芸術:〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(23, 山本浩貴との共編)。『芸術新潮』『東京新聞』にて連載中。
(彫刻家・評論家)通訳:福冨渉
Photo by MINA SOMA
福冨渉 Sho Fukutomi
タイ⽂学研究者、翻訳・通訳者。⻘⼭学院⼤学、神⽥外語⼤学で⾮常勤講師。著書に『タイ現代⽂学覚書』、訳書にプラープダー・ユン『新しい⽬の旅⽴ち』 ウティット・ヘーマムーン『プラータナー:憑依のポートレート』など。
(タイ⽂学研究者)
映画『ローカル・センセーションズ』と、その着想源となった建築史家チャートリー・プラキットノンタカーンによるエッセイ「聖域化されないための現代モニュメントの設計法」を手がかりに、私たちの身近な“モニュメント”に潜む政治性や権力を批判的に見つめ・深める特別講座を実施します。
特別講座②
7/19[日]15:00〜
『ピポリピナス共和国』上映後
進行:三好剛平
レネイ・ディムラ Renei Dimla
フィリピンを拠点に活動する映画監督、脚本家。初の長編脚本『Katay』(07)でカルロス・パランカ記念文学賞、ガラス絵アニメーション『Anomi』(08)でCCP賞を受賞。これまで映画やテレビの脚本家として10年以上の経験を重ねており『ピポリピナス共和国』(25)は彼女の長編劇映画デビュー作である。
(監督)
日下渉 Wataru Kusaka
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専門はフィリピン政治、市民社会論、東南アジア地域研究、比較政治学。著書に『フィリピン 強権を求めた「新生」への希望』(18)『反市民の政治学―フィリピンの民主主義と道徳』(13)、編著に『東南アジアと「LGBT」の政治――性的少数者をめぐって何が争われているのか』(21)など。
(フィリピン政治研究)映画『ピポリピナス共和国』で問われるフィリピンの民主的な国家の姿。1986年には一般市民による非暴力デモ「ピープル・パワー運動」で独裁政権を退け、民衆の力で民主化を勝ち取った国でありながら、その36年後にはその独裁者の息子を再び大統領に選出するなど民主主義の困難を体現するフィリピン。私たちはどのように民主的な社会を獲得できるのか? 映画を交えて考えます。
特別講座③
7/20[月祝]16:00〜
『春、阿賀の岸辺にて』上映後
聞き手:三好剛平
小森はるか Haruka Komori
静岡県出身の映像作家。東日本大震災後に岩手県陸前高田市へ拠点を移し、人々の語りや暮らし、風景を映像で記録する映画づくりを続けた。主な作品に『息の跡』(16)『空に聞く』(18)『二重のまち/交代地のうたを編む』(19,瀬尾夏美と共同監督)『ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ』(23)など。『春、阿賀の岸辺にて』(25)は恵比寿映像祭2025特別賞受賞。
(監督)小森はるか監督の近作『春、阿賀の岸辺にて』『おあがりんちょ』『いつも茶畑で歌っていた』と、監督が影響を受けた福田克彦『草とり草紙』の一挙上映を通じて、ドキュメンタリー映画による「記録」と、私たちの「記憶」の関係を探る特別講座をお届けします。
7/16[木] 19:00〜『何も知らない夜』上映後
藤井美佳
藤井美佳 Mika Fujii
英語・ヒンディー語 字幕翻訳者。これまで『バーフバリ』シリーズや『ガリーボーイ』『RRR』など数多くのインド映画で日本語字幕を手がけ、パヤル・カパーリヤー監督の作品でも『何も知らない夜』(21)『私たちが光と想うすべて』(24)を担当。訳書にギーターンジャリ・シュリー『砂の境界』。
(字幕翻訳者)
7/18[土] 11:00〜『ナラティブ』上映後
アノーチャ・スウィチャーゴーンポン
アノーチャ・スウィチャーゴーンポン
Anocha Suwichakornpong
タイ出身の映画監督。『グレイスランド』(06)が短編作品としてタイ映画史上初のカンヌ映画祭へ出品。2006年にタイの映画制作会社Electric Eel Filmsを設立し、監督作として『ありふれた話』(09)『暗くなるまでには』(16)『クラビ、2562』(19,ベン・リヴァースと共同監督)、『カム・ヒア』(21)など発表し、国際的評価を確立する。2017年より東南アジア映画を支援する映画基金Purin Picturesでの活動も続けている。コロンビア大学芸術学部准教授。
(監督)*オンライン
7/18[土] 17:00〜『公園』上映後
スー・ユーシェン
スー・ユーシェン(蘇育賢)
So Yo-Hen
台湾・台南市出身の映像作家。これまでの監督作に『駆け込み小屋』(18)『駆け込み宿』(21)など。建築家の田倧源(ティエン・ゾンユエン)、美術史研究者の廖修慧(リァオ・シウフイ)の3名で結成した映画制作集団「你哥影視社(ユア・ブラザーズ・フィルムメイキング・グループ)」を結成し活動を続けている。
(監督)*オンライン
7/19[日] 11:00〜『ユースフル・ゴースト』上映後
ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
Ratchapoom Boonbunchachoke
タイを拠点に活動する映画監督、脚本家。短編『Red Aninsri; Or, Tiptoeing on the Still Trembling Berlin Wall』(20)がロカルノ国際映画祭でジュニア審査員賞を受賞。近年は、タイの植民地時代以降の歴史を探求するプロジェクトに取り組み、その最新作であり監督初の長編映画となる『ユースフル・ゴースト』(25)がカンヌ国際映画祭批評家週間で初上映、グランプリを受賞。
(監督)*オンライン
7/25[土] 14:00〜『詩|Elegies』上映後
三好剛平(Asian Film Joint)
AFJ26クロージング前夜祭
7/24[金] 19:30〜
映画『公園』に登場する、青年2人が身近な公園で勝手に始めたラジオごっこ。このイベントでは『公園』鑑賞直後の夜に、劇場すぐそばのシーサイドももち海浜公園へ繰り出し、みんなで一緒にラジオを録ってみようという特別企画です。ぜひお気軽に参加して、あなたの声とお話を聞かせてください。
今回のAsian Film Jointでは《私たちは覚えている》をテーマとして、16本のアジア映画を上映します。
いま私たちを取り巻く現実では、日々無力感に打ちのめされるような出来事が続いています。先人たちが命懸けで積み上げ・勝ち取ってきた、いわば私たちの生存の基盤とでもいうべきものが次々と、目の前で成す術もなく奪い去られ、破壊されていく。この絶望的な現実に対して、どのように「映画と共に」抗うことができるだろうかと必死で考え、手繰り寄せたのがこの《私たちは覚えている》というメッセージでした。
私たちは覚えている。それは、過去の記憶や経験を自らのうちに呼び起こすことであり、今この瞬間にも何かを知り・学ぶことであり、また大切なことを忘れずにいるという未来への意志でもある。そしてそれらはすべて「映画」そのものの性質でもあります。記憶と尊厳と抵抗。上映プログラムではそうしたテーマに個人と政治、記録と詩など、いくつかの補助線を加えながら、物事を注意深く見つめる視点、そして何より他者への想像力とそこに宿る希望を模索します。
一人ひとりの観客が同じ空間に寄り集まって、スクリーンを見つめ、知り、考える。そこでひとつの動かぬ結論を受け取るのでなく、幾通りにも結び代え得る道筋の可能性を引き取ったまま、終幕後には劇場をあとにして、それぞれの日常へかえっていく。この複数的な共存の経験と記憶の連なりもまた、映画の希望なのかもしれない。まだ現実の絶望に打ちひしがれるには早過ぎる。そのように信じてみて、今年のこの場をお届けしてみようと思います。
皆さんと劇場でお会いできる日を心から楽しみにしています!
Asian Film Joint 主宰 三好剛平